酒見賢一「後宮小説」
2007-11-28 Wed
ストーリーとしてはただのシンデレラで物足りない気もするけど、これだけしっかりした世界観を感じさせるのはすごいと思う。
釣りだと分かっていつつも、本当にそんな文献あるんじゃないの?って思うもんなぁ。
アニメになってるんですね。「雲のように風のように」だって。
セシャーミンが大変よいツンデレでした。
銀河にはちょっとイライラしました。ちょっとだけ。
実は「陋巷に在り」が読みたくて、でもあれすごく長いから、
酒見さんいけるかお試しで読んでみたのがこれだったのです。
というわけで「陋巷に在り」に取り付きます。
有栖川有栖「月光ゲーム」「孤島パズル」「双頭の悪魔」
2007-11-28 Wed
ここ数日、憑かれたように本を読みあさっています。まずはいわゆる「学生アリス」シリーズ3冊です。
さすがに本格ミステリだけあって、途中で「読者への挑戦」がはさまっているんですが、まぁ斜め読みのわたしに解くのは無理だわな、と軽くあきらめ、あっさり読み進めました。
それにしても途中でアリス君が「あなたは〜」って読者に語りかけてきたところはびっくりした。
推理小説としてよりも、青春の甘酸っぱさみたいなところで楽しませて頂きました。
いいなぁEMC。
こういう、構成人数の少ない、なおかつお互いに干渉しすぎない団体って憧れます。
大学時代に戻れたらこんなマイナーサークル探して入りたい!
そしてインテリ好きとしてはときめかずにはいられないのが江神さんです。
あんなカンペキ超人が先輩って、うらやましすぎる。
読んでるとどうしてもアリス視点(もしくはマリア視点)で見ちゃうから、
「江神さん=尊敬する、完璧な先輩」なんだけど、
よく考えたら江神さんは「双頭の悪魔」の段階で27歳だから、今のわたしと同い年ですよ。
あんな同年代、お目にかかったことない。どこかには、いるんだろうか…?
アリスとマリアのもどかしい関係も、今後進展があるのか楽しみです。
「孤島」のボート転覆のとことか、自転車に腰掛けて話してるとことか、
読んでるこっちが恥ずかしいよ!
それにしてもさらりと中也を暗唱しちゃうあたり、アリスも充分インテリ好きの血を騒がせてくれる男の子ですよ。
関西弁も軟らかくていいよねー。
とりあえず「女王国の城」も読まなくては。
今積んでる本を崩し終わったら、作家アリスも読んでみようっと。
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