アイラビュー
『私の席を紹介します』(松野友香)
稽古場日記をご覧のみなさん、こんにちは。
先週に引き続き、スタッフ目線でお届けする稽古場日記!というわけで、今回担当させていただくのは社会人一年目、フレッシュマン松野友香です。
さて。いきなりですが、みなさんにとって劇場内のお気に入りの席ってドコですか?
役者を近くで感じられる最前列。バランス良く真ん中あたり。舞台全体を見渡せる後列。
ここからちょっと私の自慢話っぽくなりますが、私にとっての特等席・・・それは“自分の席”です。
私がBRIDGEの公演に参加するようになってからというもの、去年もおととしも劇場入りしてからの時間はブースで過ごしてきました。
ブースというのは、音響と照明が後ろの方でひっそりとオペレーションをしている、狭くて薄暗い小部屋ですね。
そのブースに私の席があり、そしてその自分の席こそが一番の特等席だと思ってます。
だって劇場の一番後ろで、真正面から劇場そのものを捉えることができるんですよ?
客席に座ってるお客さんの姿も、そして舞台上に立つ役者たちの姿もずっと眺めていられる場所。劇場全体を見守ってるような感覚にすらなります。
ただ、私はBRIDGEに来て、そこで初めて照明に挑戦することになりました。
完全なる初心者だし、舞台照明の知識なんて何もないし、機材をまともに触ったこともないし・・・ってそんな人間によく任せてもらえたなとつくづく思います。
舞台とは!究極の四次元空間である。そして舞台照明は、時に登場人物の心象をも雄弁に物語る。
だからこそ照明を担当する者には、光と影・色の明るさと強さに関する感覚、コミュニケーションスキル、電気的な知識、そして、体力・・・といった能力が必要とされる。
・・・だとかなんとか言われたら、私はそのいずれも持ち合わせてない。ピンチ。こんな私が照明やってていいんだろうか。
って言っても、私は今回もやっちゃうんです。だって私は“照明家”なわけじゃない。
作品を通じて「舞台照明とは何なのか」なんて定義を追い求めるために照明やってるわけじゃない。
あくまで私は劇団の一員です。舞台上に役者がいるのなら、その役者を照らす人が必要になる。その役割を担ってみてるだけ。役者という仲間をもう一回り生き生きとさせてみたいだけ。単純!
いよいよ本番まで、劇場でみなさんにお会いできるまで、あと一か月となりました。
先週の通し稽古での感触をもとに役者たちは互いのキャラクターを確かめ合い、ダンス練習に励み、音楽とのタイミング合わに試行錯誤し、一歩一歩“魅せる芝居”を完成させようと奮闘中。
一方スタッフサイドの進捗状況はと言うと、劇中に使用する曲目が全て決まったり、照明のデザインも具体的にプランを練っていく作業へと入るところです!
そしてまた、遂に劇場入りしてからのスケジュール調整にも取り掛かかりますよ。
なんだか稽古場の様子を全くお伝えできてませんが、たまにはスタッフの仕事紹介もいいですよね。
舞台照明には空間構築の力があります。これは間違いない!
そして私は、そんな照明の力に演劇ならではの魅力を感じてしまってるってわけです。
積み重ねてきた稽古で仕上がったものを、現場で照明がさらに大きくできる。それも、お客さんの存在を、演じている役者の存在を感じながら。すごく贅沢な特等席。
そこに座るのは他の誰でもない、私だもん!
先週に引き続き、スタッフ目線でお届けする稽古場日記!というわけで、今回担当させていただくのは社会人一年目、フレッシュマン松野友香です。
さて。いきなりですが、みなさんにとって劇場内のお気に入りの席ってドコですか?
役者を近くで感じられる最前列。バランス良く真ん中あたり。舞台全体を見渡せる後列。
ここからちょっと私の自慢話っぽくなりますが、私にとっての特等席・・・それは“自分の席”です。
私がBRIDGEの公演に参加するようになってからというもの、去年もおととしも劇場入りしてからの時間はブースで過ごしてきました。
ブースというのは、音響と照明が後ろの方でひっそりとオペレーションをしている、狭くて薄暗い小部屋ですね。
そのブースに私の席があり、そしてその自分の席こそが一番の特等席だと思ってます。
だって劇場の一番後ろで、真正面から劇場そのものを捉えることができるんですよ?
客席に座ってるお客さんの姿も、そして舞台上に立つ役者たちの姿もずっと眺めていられる場所。劇場全体を見守ってるような感覚にすらなります。
ただ、私はBRIDGEに来て、そこで初めて照明に挑戦することになりました。
完全なる初心者だし、舞台照明の知識なんて何もないし、機材をまともに触ったこともないし・・・ってそんな人間によく任せてもらえたなとつくづく思います。
舞台とは!究極の四次元空間である。そして舞台照明は、時に登場人物の心象をも雄弁に物語る。
だからこそ照明を担当する者には、光と影・色の明るさと強さに関する感覚、コミュニケーションスキル、電気的な知識、そして、体力・・・といった能力が必要とされる。
・・・だとかなんとか言われたら、私はそのいずれも持ち合わせてない。ピンチ。こんな私が照明やってていいんだろうか。
って言っても、私は今回もやっちゃうんです。だって私は“照明家”なわけじゃない。
作品を通じて「舞台照明とは何なのか」なんて定義を追い求めるために照明やってるわけじゃない。
あくまで私は劇団の一員です。舞台上に役者がいるのなら、その役者を照らす人が必要になる。その役割を担ってみてるだけ。役者という仲間をもう一回り生き生きとさせてみたいだけ。単純!
いよいよ本番まで、劇場でみなさんにお会いできるまで、あと一か月となりました。
先週の通し稽古での感触をもとに役者たちは互いのキャラクターを確かめ合い、ダンス練習に励み、音楽とのタイミング合わに試行錯誤し、一歩一歩“魅せる芝居”を完成させようと奮闘中。
一方スタッフサイドの進捗状況はと言うと、劇中に使用する曲目が全て決まったり、照明のデザインも具体的にプランを練っていく作業へと入るところです!
そしてまた、遂に劇場入りしてからのスケジュール調整にも取り掛かかりますよ。
なんだか稽古場の様子を全くお伝えできてませんが、たまにはスタッフの仕事紹介もいいですよね。
舞台照明には空間構築の力があります。これは間違いない!
そして私は、そんな照明の力に演劇ならではの魅力を感じてしまってるってわけです。
積み重ねてきた稽古で仕上がったものを、現場で照明がさらに大きくできる。それも、お客さんの存在を、演じている役者の存在を感じながら。すごく贅沢な特等席。
そこに座るのは他の誰でもない、私だもん!